開発者イベント SDC 2018で、サムスンがスマホ用の折り畳みディスプレイ Infinity Flex を発表しました。
披露されたのは畳めばスリムなスマホ、手帳のように開けばタブレットサイズの画面が現れる新しい形状のモバイル端末。
発表にはGoogle の Android ユーザーエクスペリエンス責任者 グレン・マーフィー氏も登壇し、折り畳みディスプレイ搭載の「フォルダブル」スマホをAndroidが正式にサポートすることを明らかにしました。
サムスンが発表したのは、真ん中で折れ曲がってコンパクトに畳めるフレキシブルなディスプレイ Infinity Flex。
同社はこれまでGalaxy シリーズで有機ELディスプレイ、Galaxy S6 Edgeでは初の曲面有機ELディスプレイ、Galaxy S8 では前面の85%近くが表示領域の「Infinity Display」 など、新しいディスプレイ技術をいち早く導入してきました。
Infinity Flex はこうした新しいディスプレイ技術の最新のひとつとして、ガラスのかわりにフレキシブルな高分子複合材の保護層、繰り返しの折り曲げに耐える接合手法などを組み合わせたモバイル端末用ディスプレイです。
ステージではこのInfinity Flex を採用したプロトタイプの端末も披露しました。
外側の縦長ディスプレイだけでも通常のスマートフォンのように使えるほか、開いた状態ではひとつの大きな画面としても、左右に分割したマルチディスプレイとしても利用可能。
閉じた状態で通常のスマホのようにアプリを使いつつ、もっと広い画面が欲しくなったときはただ開くだけで、内側の折り畳みディスプレイで同じアプリをそのまま利用できます。
開いた状態では大きな一枚画面になるほか、同時に3つまでのアプリを画面分割で開ける「マルチアクティブウィンドウ」にも対応します。
ひとつの端末でディスプレイのサイズや縦横比が変化するフォームファクタは開発者側の対応が複雑に思えますが、Googleは新しい折り畳みディスプレイ端末をスマホの新カテゴリ「フォルダブル」として、Androidで正式にサポートします。
サムスンは開発者向けに、フォルダブル端末のエミュレータを近日中に配布予定。
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