HTCのブロックチェーン端末「Exodus 1」予約販売開始。仮想通貨でのみ購入可能

5月にHTCが発表した、ブロックチェーン技術を搭載したスマートフォン「Exodus 1」の予約販売が公式サイトで開始されました。

ただし、現金での購入はできず、ビットコイン(0.15BTC)、もしくはイーサリアム(4.78ETH)でのみ購入可能。

 

現在のレートでは、いずれも約11万円と他社フラッグシップモデル並みの価格となっています。なお、出荷は12月の予定です。

結局のところExodusは何なのか、何が出来るのかという部分については、いまだ詳細は明らかになってはいません。ただ、少なくともZionという独自の仮想通貨ハードウェアウォレット機能を有していることはわかっています。

 

このZionは、Android OSの記憶領域とは切り離された「セキュアエンクレーブ」と呼ぶ場所で保護されているとのこと。また、スマートフォンを紛失・盗難、あるいは自身の暗号化キーを紛失してしまったような場合でも仮想通貨にアクセスできるよう、あらかじめ数人の信頼できる友人・知人に暗号化キーを分散して預託。万が一の際には、それを使って仮想通貨にアクセスできる「Social Key Recovery」機能を供えています。

 

その他、スマートフォンとしてのハードウェア仕様は、ディスプレイは6.0インチ QHD+、SoCはSnapdragon 845。RAM 6GB、ストレージ128GB。

 

背面カメラは12MP+16MPのデュアル仕様。フロントカメラも8MP+8MPのデュアルです。バッテリー容量3500mAh、IP68の防水防塵にも対応します。

 

背面の様子と上記の仕様を見る限り、HTC U12+がベースとなっているようです。

冒頭に書いた通り、現在は仮想通貨でしか購入はできませんが、その仮想通貨のレートは頻繁に乱高下を繰り返しており、価値が大きく変わってしまいます。これについてHTCは、仮想通貨を実際に利用しているブロックチェーンコミュニティに直接端末を届け、そこからフィードバックを得ることが目的だとしています。

 

端末の販売そのものではなく、Social Key Recoveryを含むブロックチェーン技術のパイロットテストが目的のようです。

 

今後、この技術が低迷しているHTCのスマートフォン事業に活かされるのか(活かせるのか)は未知数ですが、同社の持つ技術力や先進性のアピールには、一役買うかもしれません。