アマゾン初のTVレコーダー「Fire TV Recast」発表。Netflix視聴にも対応、ただし日本での発売予定なし

米アマゾンはシアトルで開催されたイベントにて、同社初の録画ができるHDDレコーダー「Fire TV Recast」を発表しました。

 

Fire TV Recastは直接テレビに繋がず、Fire TVやEcho Showほかアマゾンの機器、iOSやAndroidなどモバイルデバイスに動画をストリーミングするという製品。外出先でもFireタブレットやモバイルアプリを通じて視聴および録画ができるとのことです。

 

2つのチューナーおよび内蔵ストレージ500GB搭載と、4チューナー&1TBの2モデルが用意されています。価格はそれぞれ約230ドル(約2万6000円)と280ドル(約3万1500円)。11月14日(米現地時間)発売予定で予約受付中となりますが、今のところ米国のみの販売とされています。

Fire TV Recastは日本でいうところのDIGAやnasneに近いHDDレコーダーです。各機器への動画配信は無線を経由するため、Fire TV Recast本体は家のどこにでも置くことができ、LANケーブルの取り回しに煩わされることもありません。

視聴および録画は同社のFire機器やiOS/AndroidのFire TVアプリを通じて行えるほか、アマゾン製品だけにAlexa対応。音声コマンドで録画を見たり番組予約を入れられるのが強みです。同時発表された新型「Echo Show」と組み合わせれば「Alexa対応のHDDレコーダー付きモバイルテレビ」となるでしょう。

また、アマゾンプライムやNetflixなどの動画ストリーミングサービスにも対応するとのこと。テレビとネット動画が一元化され、シームレスに利用できるわけです。月額料金は不要とのことですが、1つのアマゾンアカウントに登録できるFire TV Recastは1台だけ。

 

日本とアメリカではテレビの放送方式が異なるため、国内での発売は望み薄とも思われますが、「テレビを取り込み始めたアマゾン」の動きとして注目したいところです。